フランスの薬箱

処方される薬って、服用日数分でくれるわけではなく、箱ごとバーンと出してくれるので、どうしてもあまります。
捨てるに捨てられず、たまりまくっている薬たちを一挙公開!
見たことあるお薬、あるでしょ?

しんどい時に何度も仏語で飲み方を確認するのはつらいっ!
と言うわけで薬を、もらってきてすぐ、頭の中に医者の説明が入っているうちに
薬の箱の表に、何の薬か・飲み方・封を切った期日なんかを書いています。
なので、ちょっと見苦しいものがありますが、勘弁を!

風邪薬

日本では、漢方配合という風邪薬が多数ありますが、こっちはそれがないのが悲しい!?

右から、総合感冒薬で、風邪の引き初めの、のどの痛み鼻水頭痛などに効くと、出してもらったモノ。
中央は、薬剤師だった友人もお勧めの総合ビタミン剤。12種類のビタミンに9種のミネラル配合。
ここにはあげていないが、ヴィタミンC剤も、お勧め。
左は、のどの痛みに。
日本でも一時、「コガネザワ君愛用の…」と話題になった、喉の患部に直接スプレーするタイプ。日本のはイソジンっぽいが、こっちのは、何だろう?薬っぽいジュースみたいな味?そのせいか、あんまり効く気が、しない(笑)。

コンタクトレンズのケア

私のコンタクトは、日本で購入した「CIBA」のハードO2です。
日本だと洗浄液で洗って、保存液で保存、一月に一度蛋白除去というケアでやってきましたが、フランスでも同じようなモノがあります。
眼鏡屋さんで購入。薬局にも置いてます。

右端のボトルが、洗浄&保存液。たまたま、コンタクトと同じメーカーのモノがあったので、迷わず愛用。

残りが、蛋白除去セットで、左の「A液」「B液」を、四角の容器に入れて混ぜ、コンタクトレンズを30分漬けるというモノ。コレはメニコンの薬液で、日本と全く同じモノです。

お肌のお手入れ

ひどいアトピー持ちの私には欠かせない、お肌のお手入れクリームたち。 悲しいことに、Chichiもアトピーっぽいです。
子供達のほっぺが冬になると、かさかさ真っ赤になるのも乾燥のため。
ひどい時には、ちょちょいと塗ってやります。

は日本でもメジャーな尿酸が入ったタイプ。
右端はアベンヌ温泉水を配合した有名なメーカー。良くもなく悪くもなく、と言いつつ使っている。
中央のが一番のおすすめ。ボディーミルクは普通・乾燥・超乾燥と、肌タイプによって細かく分かれているので、お肌にあったものを!

左下画像・右のADERMAは、フランスの皮膚科御用達メーカー。アトピー肌向けの強力にまったりしたクリーム「Exomega」。

中でも一番のおすすめは左画像・左「Dexeryl」。コレを塗ると、さらっとしていながら、お肌があっという間に、みずみずしくふっくらつやっつやしてきます。
上記に紹介したクリームは、薬局で処方箋ナシで購入が出来るけど、70Fr前後もする、よいお値段のモノ。
しかし、「Dexeryl」は、元々30Fr前後という低価格な上、処方箋を持っていけば保険もきくという、値段的にも素晴らしいクリーム。どちらかというと、小児科御用達のクリームの様子。でも、うちの子の場合、コレが一番効果があります。

クリーム以外にも、お手入れ用品があります。
うちが愛用しているところで、右画像左敏感肌用ボディシャンプー「Septibon」、右画像左入浴用ボディオイル「Oilatum」。
敏感肌・乾燥肌は、あまり風呂で皮脂を落とさないようにするのがポイント。ごしごしこすらず、手をタオル代わりに使う程度で良いのです。
フランスのミネラルの多い水は、肌を荒らしますので、入浴後はよ〜く拭き取っておきます。

これらは すべて、薬局にて処方箋なしで買えます。アベンヌなんかは、大きなスーパーなら扱っているかも。
それぞれ、画像のメーカーは石けんからファンデーションまで、敏感肌用がそろっているので、お好きなものをお試しください。
あんまり余分に油分を補いすぎると、お肌の元来持つ能力を衰えさせてしまうので、調子によって使い分けるといいですよ。

もうひとつ!侮れないのが、洗濯の方法。肌着はお肌に優しいコットンを選ぶことはもちろんですが、刺激物のたっぷり入った洗剤で洗っていては、意味がありません。フランスでは「Le Chat」という名前のモノが、洗濯用石けんです(粉・固形・液状各種有り)。
ソフターは使ってはいけません。(ガビガビ対策、何とか良い知恵、ありません?)

シラミ除去ケア製品

今時の日本でも、幼稚園児にはシラミへの注意が必要ですが、フランスではもっと重要度が高く、しょっちゅう「シラミ発生中!」の張り紙が教室に出されます(笑)。

写真左は、4点セット計120Fr程度のケアセットで、右から、入浴前ローション(1時間放置)+専用シャンプー(15分放置)+シャンプー後のクリーム(濡れた髪に付けておく)+目の細かい櫛(諸刃になっていて使いにくいんだ。各作業の合間にブラシ)。
右画像は、右から、日本のシラミ用シャンプー「スミスリンL・櫛付き」2000円ほど(入浴時シャンプーとして用い5分放置)、シャンプーとローションのセット(多分左画像と同じような使い方。新品のまま残ってます。誰かいる?)。
フランスのは必ず、幾種類かのケアセットと併用するようになっており、時間も手間もかかり、非常に使いにくい。それに、なんだか、日本のモノの方が信用がおけそうだったので、手間と運賃をかけて、日本から薬剤を送ってもらいました。

我が家の名誉のために言っておきますが(爆)、これらのシラミ除去剤のお世話になったモノの、実はフケと勘違いしていたらしく、本物のシラミはうちの子にはついていませんでした。私が「シラミ」にやたらと神経質になりすぎ騒ぎすぎたせい+薬剤師のいい加減な判断のたまもので、2ヶ月ほど、悩まされましたよ〜。あぁ、大変だった…。
ですから、以上の薬剤の効果のほどは、不明です〜(笑)。

ステロイド塗り薬

ステロイド害が言われて久しい昨今。すっかり「いけないお薬」のイメージが定着してしまいました。
だけど、慢性疾患に対してずーっと使い続けることに、多少の弊害があるのであって、適切に使えば、非常に効果のある薬です。

使用に関しては、必ず、医師の指示に従います。
症状・塗る部分・年齢等によって、処方される薬も違うし、塗る期間も守らなくてはいけません。

塗り薬は内服薬より使用に抵抗が薄く、「良く効くわよ〜」とひととやりとりすることも多いかと思いますが、めっちゃよく効く塗り薬は「もしかしてステロイドかも?」と、チェックして下さい。
ステロイド剤は、人とやりとりしたりしないようにしましょう。

解熱・鎮痛剤

この系列の薬は、実にさまざまあります。けれども、安易に使ってはいけない薬のひとつです。
特に、子供に用いるときは要注意。医者の指示を守るべしっ。

ここにあるものは授乳中でも服用可なくらい、やさしい薬ばかり。パラセタモールが主成分です。
は子供用の座薬。後方子供用のシロップで計量スプーンで与えます。子供の体重によって投与する分量が決められます。
アスピリンは日本では忌避されていますが、こちらではガンガン用いられています…って、うちには置いてないですが。

鎮咳・去痰薬

鎮咳・去痰にはやっぱりシロップが一番効果が現れやすいです。
けれども、よくリン酸コデインという麻薬性の習慣・依存性のある薬剤が含まれているので、注意(ここに挙げた右3種の薬にも用いられています。ちなみに中央2つは子供用)。
だらだら服用していると、体が慣れて、効果が薄れます。即効性の薬です。
医者の指示を守って服用し、一度蓋を開けると日持ちしませんので、捨ててください。

どれも、専用のスプーンで量って服用するタイプのものです。
風邪の流行る冬には品切れするほどの人気商品ですが、あんまり効かないような…?

抗生物質

本来抗生物質というのは細菌による疾患に有効な薬で、ほとんどがウイルスによる俗に言う「風邪」への抗生剤の使用は否定的な意見が専門家には多いようです。
が、飲んでいると治りが早いような気がするんですよねー^^;。

←子供用抗生物質で、小瓶のなかに粉薬が入っていて、その中に水を入れて溶かし、計量スプーンで図って投与する、というスタイルのもの…びっくりしました〜。

下痢止め

我が家は便秘知らず。体調を崩すと下痢をするタイプぞろいで…(-_-;)。

左は子供用、溶かして飲む粉薬。
右2番目は大人用、カプセル。下痢症状のあるときだけ、すぐ服用する。
右は大人用、溶かして飲む粉薬。これは、飲みにくいけど、とっても効果あり。でも、下痢症状の続いている期間、定期的に飲み続けなければいけないので、めんどくさい。
左2番目のものは処方箋なしで購入可です。

吐き気止め

右2つは同じ薬の錠剤とシロップ。
左端は、子供用の座薬。薬飲んでも吐くというときにはコレですね。
左2つ目は、日本でも有名なプリンペラン。

薬も必要ですが、下痢・嘔吐の時には、思い切って絶食(ぬるいお白湯程度は飲む)が 効く時もあるみたいです。
結局おなかを休めることが、一番の回復の近道だったりします。

抗アレルギー剤

コレは、蕁麻疹のときに出された、大人用の抗アレルギー剤。

蕁麻疹って、ほっときゃぁすぐ消えるタイプのものはいいけど、妙に痒かったり、何日か続く時、顔なんかにバーッと出た日にゃぁ、ちょっとイヤ。
かと言って、皮膚科じゃァすぐには診てくれない…予約を入れると、翌日・翌々日とか言われるけど、蕁麻疹ってすぐに見て欲しいやない?
そういうときには、いつもの一般内科医にお願いしちゃう!

と言うわけで、なじみの一般医に出してもらった薬。

その他もろもろ

点鼻薬。アレルギー性鼻炎の時にも用いられるが、子供が鼻風邪を引いた時に処方されたもの。
中央点耳薬。固まった耳あかを柔らかくして、掃除する薬剤。Chichiはどうやら耳あかがたまりやすい、じくじくした耳の持ち主らしく、健康診断に行くといつも耳をほじってもらっていた。
喉でも鼻でも使える、直接患部に吹きかけるタイプの、呼吸気道感染症用抗生物質。

せっかく出してもらったけど、どれも何故だか使ってない…

 

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元看護婦さんの浅知恵:じゅぬびえーぶ一家のフランスでの闘病記

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