元看護婦さんの浅知恵

じゅぬびーえーぶ一家の体験談をもとに
基本的な看護の方法、あっと驚くフランス式の病気への対処の仕方、
病気についての説明、云々カンヌんを、書き出してみようという試み。

Chichiの水疱瘡編(2002年5月21日〜)
使用した薬画像 日付 症状 対応 親心
  5/21
5/22
首筋に一つ、火山の噴火口のような発疹発見。
ニキビ?
と思っていたら、たちまち背中に、たくさんブツブツが現れ始めた!
よく見ると、先端に水疱を持ったブツが!
   
5/23 かかりつけのDrに往診してもらう。
水疱瘡、とのこと。
薬は…

@赤チン「Eosine」:
1日3回〜1回、状況に応じて、塗る。
A入浴:
Septivon」でこすらないように、毎日シャワーを浴びる。
B解熱剤「Doliprane
高熱時、1日4回まで。
Cかゆみ止め「zirtec
抗アレルギー剤で、かゆみを止めるのに有効。朝5滴+夜10滴。

湿疹が出始めてから10日間の禁足令。
学校も、登校禁止。その旨を記した書類を、書いてもらい、学校に提出。
水痘は乾燥させねばならないため、いつものアトピーケアは禁止。

水疱瘡自体は、Chichiのクラスではないけれど、幼稚園で流行っていたので、まぁかかってもしょうがない、という感じ。
しかし、このタイミングで、のぉ〜(>_<)。

アトピーのための保湿クリームが塗れないので、アトピーが悪化しないか、非常に心配。


5/25
みるみるうちに水痘が広がり、文字どうり、頭の先から足の裏まで、ブツまみれ!背中のブツブツ状態に、ぞぉ〜っと、鳥肌立っちゃったよぉ(>_<)。
3日間ほど高熱が続き、湿疹も衰えを見せなかったが、25日昼寝前と後で、状況が一変。
峠を越したらしい。
一時はどうなることかと思ったけど、水疱瘡のブツブツって、枯れる時はみるみるうちに、枯れるのだね〜、と感心。
それはそれで、なんか、気持ち悪い…ごめ〜ん、Chichi(笑)!

6/1
どんどん枯れて、かさぶたになっていく水痘。
水疱瘡がひどい時には、全くアトピー症状が出なかったのに、直ってくると、また、ぞろ、アトピーが出てきた。
痒いらしく、かさぶたも、むしっているぞ!
 
フランスの水疱瘡事情は、話に聞くだけでも、ずいぶん、日本とは違うようです〜。
とにかく、予防接種もなけりゃ、水疱瘡を軽少に抑える薬もない!
「出るモンは出せ〜!」状態で、赤チンだけなのには、参ったよ(>_<)。
しかも、シャワーは毎日しても良いんだって…日本では、入らないんだよね?
でも、水疱瘡をしっかりやっておくと、大人になってから、ヘルペス(水疱瘡と同じウイルスなんだよね)にかからないと言うから、コレも免疫付けるため!と、ひたすら、禁足令で、我慢の子。
このあと、Mimiも、やっぱり、かかり、ほぼ1ヶ月、水疱瘡と、おつきあい♪
フランス生活最後に、良い想い出になりました、ホント(爆)!

それにしても赤チン姿で外出した時の、仏人の反応が面白かったね。
みんな「素敵じゃな〜い?それって、流行のお化粧なんでしょ〜?」と、ショーもないジョークを飛ばしていく。

しかし、水疱瘡が出ている時に、アトピーが治まっていたのには、驚き…ありがたかったけど。
アトピー治療に水疱瘡ウイルスが、何か役立つかも!?
誰か、この謎を解明して下さい…ノーベル賞ものだよ〜(爆)!

 

Chichiのアトピー?闘病記(2002年3月〜)
使用した薬画像 日付 症状 対応 親心
3月中旬〜 季節の変わり目のせいか、年末に始まって、軽快〜小康状態を保っていた、アトピー様皮膚症状が、急激に憎悪。
全身にただれ・発疹・発赤を認める。
目の周囲も、アトピっ子独特のクマが出来ている。

かゆみもひどく、よるもよくねむれず、なんどもおきてはかきむしる。

頭皮も、フケを吹いたように、ぼろぼろになりつつある。

年末にもらっていた、ステロイドと皮膚保護材(グリセリン?)との調合薬を、医師の指示なしに塗ってみたり。んが、それもだんだんと効果がなくなってきたような…。
もちろん、いつものボディクリームは塗っているが、全然ダメ、みたい。
ものすごくひどい有様!顔までブツブツまみれになり、ドキドキ。
夜も親子共々、睡眠不足気味。
かきむしっているChichiの様子を見るのもつらく、いくらクリームを塗っても、砂漠のような肌に、情けなさが募る。

左上画像は、Chichiによる「自画像」。
本人曰く「ボボ(傷)まみれやの〜」と、馬鹿笑いしているが、本当にこんな状態で、それを自分でも意識していたのかと思うと、可哀想で(涙)。


3/27 元サン・ルイ病院{皮膚科で世界的に有名)の「アトピー科」に在籍していた、Drにかかる。
薬:
@efficort:ごく弱いステロイド塗り薬。毎日1回顔も含めて、全身に塗布(んが、顔は、前のDrにもらった、もっと弱い調合ステロイドを使っていた)
Azirtec:抗アレルギー内服薬。眠気を催すので、ねる前に10滴、スプーンに取り分けて内服させる。
BSeptovon:入浴用ボディソープ。
COilatum:入浴用オイル
DADERMA・Exomega:いつも使っているボディクリームを1日2回塗布。

生活上の注意は、
@洗濯洗剤は洗濯用石けんである「le chat」を使うこと。
A洗濯にソフターは使わない
Bお風呂はぬるま湯で、こすらず、さっと。



4/3〜 取りあえず1週間、先生の処方どうりにやってみる。
と、初日から、夜1回程度しか目覚めなくなり、掻くのもかなり少なくなっている。飲み薬の効果?
皮膚自体も、赤み・乾燥はひかないモノの、傷になっていた部分が、かさぶたになり、回復の兆しが。
「かなりよくなりつつあるが、もう1週間、同じコトを続けて、徐々にステロイドを切っていくようにしよう。」
顔:
@1週間目は、1日おきにefficortを塗布。
A2週間目は、1週間に1回。
Bそれで、ステロイドは、終了。
体:
@1週間目は毎日1回efficortを塗布。
A2週間目は、1日おき。
B3〜4週間目は、10日に1度。
C以後は、ステロイド、終了。
zirtec10滴は1ヶ月内服を続ける。
入浴時のケア、クリームの塗布は、続けること。

たまたまPMIの検診が重なり、おすすめのクリームがあると、「Dexeryl」を処方してもらう。

実を言うと、年末に皮膚症状が出た時に処方してもらった、調合薬を、指定された期間以外にも、2日に一度、3日に一度と、塗布していたワタクシ。
ステロイドを、この先生の指示するようにうまく切れるか、かなり、心配…。

顔にステロイドを塗るのが心配で、上記の調合剤(調合剤なのでステロイド含有率が少ない)を、用いる。

こんな勝手ばっかりして、良いのか…。

五月上旬 ほぼ肌症状、消失。先生の指示どうりに、うまくステロイドも切れた。
しかし、親指から手の甲にかけて、指しゃぶりが原因で、かぶれている様子?
指しゃぶりを止められず、そのせいで手がかぶれているのもある様子なので、おしゃぶりを買ってきてみる。
自分でも、痒い時には、クリームを塗るようにと、家に余っていたメンソレータムを彼女用に与える。
ADERMAに代わって用い始めた「Dexeryl」が非常に効果があったらしく、お肌がみるみるうちに,プクプクつやつやに!
たぶんコレのおかげで、ステロイド離脱がうまくいったのだと思う。
5月中旬 マルセイユ旅行へ。
旅の疲れ、食事の変化に加え、家と同じお肌のケアが出来ない(彼女用風呂セット忘れた)為、お肌が、再び、ひどい状態に!
痒い、痒い!!!
海水浴 海の塩は、アトピーによいと昔から言うけれど、ほんと!
あんなに荒れていた肌が、翌日には、赤みがひいてすっかり良くなっていた。どびっくり!
ほぼ2ヶ月に及ぶ、闘病日記ですね〜。
やっぱり慢性病は、経過が長いです。
症状を見ると、あまりにもひどくって、素早く消し去って、治してあげたい!と思うけれど、焦りは禁物。
今回は、何より、「Dexeryl」と巡り会えたことが一番の僥倖でした。
このクリームは、友人達数人が、子供の肌荒れに用いており、噂は耳にしていたけれど、私にとってはPMIの先生が処方してくれたので、やっと巡り会えた!という一品。
普通薬局で売っているようなボディクリームは、保険もきかない上70Fもするのですが、コレは処方してもらえば保険もききます。処方箋ナシでも購入できますが、30Frほどです!
塗布すればたちまち、お肌がプクプクしてきます。アラ、不思議。もちろんステロイド剤ではありません。

それと、海水の治癒力には、驚き!
翌日にはすっかりお肌が回復してたもの!
海のそばに住もう…。

 

高熱が主体の風邪!一家4名様〜♪(2002年1月)
使用した薬画像 日付 症状 対応 親心
1/18

Mimi、40,1度もの高熱が朝から出る!

薬局にて「DOLIPRANE300mg」(座薬)購入、様子を見つつ2回使用するが、下がっても38度台。 近所の子供も、高熱が出て、熱性痙攣を起こしたという話を聞いていたので、うちにしては、早めに、解熱剤使用。
1/19 Mimi、39度台の発熱、続く。 「DOLIPRANE300mg」(座薬)、昨日よりは効果があるらしく、服用ごかなり熱が下がっているらしい。 明日には元気になりそうかな。
1/20 じゅぬびえーぶとChichi発熱!
Mimiは回復したらしく、元気。
Chichiには、「DOLIPRANE300mg」(座薬)を2回、
じゅぬびえーぶは日本の解熱剤を3回使用。
あんまり反応は良くなくて、2人とも薬を服用しても38度台。
大人のじゅぬびえーぶにとっては、こんなに高熱が続くのは、久しぶり。一日中、Chichiとうとうと、ぐったり・・・です。
犬も調子悪いらしく、目やにをたらしていますよ〜。
Chichi用

Mimi用


じゅぬびえーぶ用

反則!

1/21 再びMimi発熱。女子供3人、高熱隊!
解熱剤、使いまくり!
往診で、かかりつけ医を呼ぶ。
Chichiには、「josacine(抗生物質)」(この小瓶に水を入れて、粉を溶かし、注射器で量をはかって内服する。)
「Carbocisteine(咳止め)」
「Doliprane(解熱剤)」(シロップ。注射器で量を測って投与)「Zyrtec(抗アレルギー剤)」(15滴)
Mimiには、「Doliprane(解熱剤)」「Oroken(抗生物質)」
私には、
「Eludril」「Carbocisteine(咳止め)」
「Zithro(抗生物質)」「VitamineC(ビタミンC)」(錠剤をコップ一杯の水にシュワシュワ溶かして、ジュースのようにして内服)
「Doliprane」に子供用シロップがあるのを知り、驚き。まずいらしいが、子供たちは「座薬よりまし!」と我慢している。
ChichiとMimiで抗生物質が違うのは、先日のアレルギーの件があるからかな?
しかしこれだけ皆違う薬・・・管理が大変だよ。

この先生は、すっごく面倒見がよくって、病気のことだけではなく、食事のこと、部屋の温度のことなど生活上の注意も与えてくれるのだけど、抗生物質だしまくりの毛があり、ちょっと気になる。
しかし、往診3人分は、お財布が痛かったなぁ〜・・88euroしたよ。
1/22 子供2人、朝起きがけに、高熱38度台似て、解熱剤使用。Chichiは夜分にも熱が上がり、同内服する。
私は、熱はなくなったが、咳がひどい。
処方薬、内服。
私の咳に対してはCarbocisteineがまったく効果が無いので、以前日本の病院でで処方してもらった「麦門冬湯」という漢方薬と、「リココデ」と言う咳止め錠剤を、まとめて内服(本当はやっちゃぁいけません!)。
 
1/23 Chichiのみ、起きがけに高熱あり、解熱剤使用。
夫、同じ症状の風邪、発病。
  私とMimiは、体力回復を待つばかり、Chichiもかなり熱が出なくなってきたというころになって、夫発病。
家族で病気の、持ちつ持たれつとは、このことねぇ。
1/24 Mimiは、久しぶりに幼稚園へ!
Chichiは、起きがけに発熱。一回だけ解熱剤を使用。
夫、病欠。
   
1/25 今日は、Chichiも発熱することなく経過。完治かな?
夫、病欠。
   
今回は、ものすごい高熱に、やられました。
はじめの数日は、解熱剤を飲んでも、38度台までしか下がらず、体温計が壊れたのかと思ったくらいだよ。
高熱が続くと、体力を消耗するので、しんどかったです〜。
同じ病気の様に見えて、Chichi+私と、Mimiでは喉をやられているチームとそうでないのとで、処方内容が違った。薬が、それぞれまったく違うものばかりで、管理が大変だったわ。

じゅぬびえーぶは、すこぶる喉が弱くて、風邪を引き始めるのも喉なら、最後まで悩まされるのも、喉!
咳風邪にかかると、ものすごい想像を絶する咳でパニック状態、息も出来ず、夜も眠れず、もちろん吐いても、咳が止まらない状態になるの。
もう、普通の人が飲むシロップ程度では利かないのだが、何故か、漢方「麦門冬湯」が、即効性を示すので、助かっています。
今回は、あんまりひどかったので、日本の市販の薬で一番強烈と言って出してもらった「リココデ」を併用。よいこの皆さんは、真似しないように(^^ゞ。

 

軽いのど風邪から、抗生物質アレルギーへの道!Chichi編。(2001年12月)
使用した薬画像 日付 症状 対応 親心
  12月
中旬

元気なし・食欲不振・白色便?皮膚の異常乾燥。

様子観察

食いしん坊のChichiが食欲不振!?
鬼の撹乱(笑)。


 

 

 

 

 

12/23 上記の症状が一週間以上続く。 かかりつけ医の往診。肝臓の問題ではない。白色便は、食欲不振によるもの。疲労+軽いのど風邪とのことで、抗生物質()と、コデイン配合の咳止め()を処方。
皮膚には、こってりしたボディクリーム(左下)。
白色便に、皮膚症状と長くきてるので、肝臓が悪い?と心配になったものの、セーフ。
尿の色も問題ないし、白色便が出るほど肝臓あたりが悪いなら、黄疸も出ているはず、とDr。
最近、ずっと出かけっぱなしなので、疲労かな。
12/24 左記の症状+皮膚に、赤い発疹+顔面(特に目の周り)のアトピー様腫脹+かゆみ増強 様子観察 なんだろ?
今までは、ひどい乾燥肌だけだったのに。腫れてるし、ぶつぶつ?


12/25 皮膚症状、悪化。 もしかして、抗生物質アレルギー(3回分指定どうりに内服)?
かかりつけ医に連絡。
電話にて、抗アレルギー剤()処方。内服後一時間後に、顔面の腫脹軽減の兆しあり。
かかりつけ医に、電話にて現状連絡。
夕方直接受診時、皮膚科受診を進められる。抗アレルギー剤+ボディクリーム継続。
あまりにひどい、かおに、びっくり仰天!うちで一番の美貌を誇る大切なChichiの顔だけに(笑)、ショック!
疲労+皮膚が過剰に敏感になっている時に、抗生物質はきつかったか。
12/26 皮膚症状、かなり軽減。白色便改善!食欲回復! 皮膚科受診するも、症状がかなり落ち着いており、肩透かし。
ボディオイル・クリーム各種処方、軽いステロイド剤も出される。
 

〜1/4 一時期、皮膚症状の自然回復が期待されたが、再び、悪化! ステロイド剤塗布、開始。
写真、左から、
入浴用オイル・入浴時
こってりボディクリーム2回/日
ステロイド軟こう2回/日
抗アレルギー剤15滴/日
ステロイド、塗らないで済むならそうしたかった・・・。
まぁ、1週間ほどだけなら、習慣性は付かないけど。
正しく使おう!

1/7
 
皮膚症状、ケアにより、ほぼ消失。 1月11日まで、ステロイド継続予定。
以後、左写真のケア剤に移行。
現在、かなり良くなっている。
ステロイド切っても、アトピー症状が再悪しないように、祈る。
  それ
以降
皮膚症状、良くなったり悪くなったり。かゆみも持続。 入浴用オイル・入浴時
こってりボディクリーム2回/日
痒いのを、子供なりに一生懸命我慢しようとしている様子が、けなげでかわいそう(;_;)。早く完治するといいのに・・・。

風邪は万病の元!
お肌のお手入れも、面倒だからと、サボってはいけません!
気を抜くと、大事に至ります。
そして、益々お手入れが大変になって、自分の首を絞めるようなもの!!

しかし、抗生物質アレルギーか・・・。
体力のあるときなら、抗生物質にもアレルギーを示さなかったと思う。
現に、この「アモキシリン」もっと小さい時に内服した事がある。
その時は、まったく平気だったのにねぇ。

皮膚科通いを進められた当初、「子供病院、または、皮膚科で有名なサン・ルイ病院」へ行け!
といわれ「そんな、大きなトコ行ったら、大事になる〜」と戦々恐々。
パッチテストからなにまでやられ、検査にそれこそ半年ぐらいかかりそう(笑)。
しかも、大病院は、機械的だから、子供連れて、待たされたり、あっちこっち行かされるのは、やだ!
それなら、半年後の帰国を待って、日本の病院で精密検査を受けさせたい!
と思って、近所の個人の皮膚科に行くことにした。
とりあえず、今回の騒ぎが収まれば、このまま、そ〜っと、帰国したい(^_-)。

皆さんも、気をつけて・・・。

 

続き→ 医者探し:フランスでの医者の探し方・掛かり方。ノウハウです。
フランスの薬箱:フランスの様々な薬の紹介

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