・・・初冬のパリ歩き・・・

・・・セーブル美術館・・・

お天気の良い、日曜の午後。出不精の夫と、お昼寝中の子供たちをおいて、妻は出奔(笑)!なんてったって、今日は、月の第一日曜日、美術館が無料になる日だもん♪楽しまなきゃ!

と言うのでやってきたのが、セーブル美術館写真左
うちの家から、まったく正反対の場所にあり、正直言って、遠かった〜。
だけどメトロ下車して、10分ほど歩く、セーヌ上の橋からの景色が、最高!写真下、疲れて、ドロドロの心に、じんわり滲んで、気持ちよかったよ。
岸近くに停泊している船は、おそらく居住用。こうして、本当に、船で生活している人もいるんだなぁ〜。

美術館内はこじんまりしていて、無料の日だからか、特別展準備のためか、開放されていない部分もあったものの、どっちを見ても「セーブル焼き!」(←当たり前(笑))。
2階は入ってすぐ、つぼ各種!お皿も、各種!裏のサインの種類も、列挙されている。
古くは17世紀のものもあって、欠けている部分でさえも、いろんな空想をかきたてられる。
セーブル焼きといえば、碧肌の陶器、というイメージが濃かったけれど、やはりその時代時代で、いろんなスタイルがある。
古典的なのも、大好きだけど、アールヌーボーのものには、思わず引き込まれてしまった。美しい!

写真真下。

れと、19世紀のセーブル村の各種職業を絵付けした、飾り皿も面白かったよ。もちろん陶器を作る過程も、ひとつの職業として描き出されていて、ドラマだなぁ〜と感じ入りました。

 


           

 

 

 


売店には、ココでしか買えない!と言うセーブル焼きのコーヒーセットなどが販売されていたが、めちゃくちゃ高くて、手が出なかった・・・。モダンなデザインだったよ。
それにしても、こんなところ、恐ろしすぎて、子供なんて同伴できないよ。

・・・マレ地区のユダヤ人街と見本市・・・

引き続いてやってきたのが、マレ地区のユダヤ人街。普段着のパリの町は、キリスト教の安息日である日曜は、ほとんどのお店が閉店してしまう。
だけど、ユダヤ教では、金曜日が安息日。と言うので、日曜もこの界隈は営業しているお店が多いの。
で、初めての、
この地区ブラブラ歩き。
大して期待していなかったのだけど、興味を引くお店がわんさか!
私の好きな、インテリアや香り系のお店・妙な雑貨屋さんが、何件もある!
どこのお店も、とってもおしゃれで、普段なら敷居が高そうだけど、そこは日曜日のこと。私と同じように、ブラブラ歩き、ウインドゥショッピング目当ての人が、たくさんお店に出入りしてるので、ゾロゾロと冷やかしやすい。

メトロ1番線「Hotel de Ville」を下車して、にぎやかそうな通りをコチョコチョと北上。rue des Blancs Mamteauxを東進すると、楽しげな展示会会場に行き当たった。
入場無料だったので、入ってみたら「Semaine de L'artisanat Parisien(パリの芸術家週間)」と言う催し物。

パリでは、大きなものから小さなものまで、こういった催し物がしょっちゅう行われている。Salon(見本市)といわれるのだけど、たくさんブースが設けられ写真真下、その一つ一つに臨時のお店が出る。お店・商品・活動などの紹介とともに、その場に展示されているものの即売もされている。
見本市のすごいところは、本来なら各地に散らばっている、世界中・フランス中の数多いすばらしいものたちが、「本」「チョコレート」「農業」etcといったテーマで、一同に会する点!とても質が高いので、興味のあるテーマの見本市には行ってみると面白いよ。
このL'artisanat Parisienの催しは、パリで活動するあらゆる芸術家を51件集めたもので、規模は小さかったけど、ジャンルが幅広くて、面白かった!写真 左上は、モザイク芸術。色が美しくて、思わず写真。他には、アクセサリー・帽子・額縁・ガラス細工・皮細工etc…あぁ、目の保養。

さて、ユダヤ人街の中でも、ユダヤ人通りと呼ばれる、rue des Rosiers右写真に突入。
更なる人込みと、急に変わる町の雰囲気にちょっとたじろぐ。中華街に中国人が多いように、やっぱりこのあたりにはユダヤ系の人が多そう。ユダヤの食品点も何件かある。中でも目に付くのは、ユダヤの名物料理でもある「ファラフェル」のお店。それは、一食になりそうな位のボリューム。なので、次回に期待するとして、ケバブからチョコパンまである、うまいもんがてんこ盛りのお店「Sacha Finkelsztayn」へ。
フランスのパン屋さんにあるチョコパンやサンドイッチは当然、ケバブ・ピタパンサンドイッチ・ギリシャ風前菜・各種チーズケーキなど、地中海沿岸地方の軽食がずらり! とりあえず、ブルガリア風何とかという、パイみたいなのを購入。歩き食い。うす〜いパイ生地の中に、たっぷりとヤギのフレッシュチーズを包んだそれは、見た目と裏腹にすごいボリューム!ちょっぴり酸味が、おしゃれな感じの味で、熱々が冷えた体を温めてくれるよ。
だけど、この通り、進めば進むほど、ユダヤ人色が濃くなってくるし、なんだか怖そうな若者が道を占領してるし、冷やかせそうなお店もないし、暗くなってくるし、だんだん心細くなってきたので、リタイヤ(←小心者(笑))。
今度は、全店営業している平日に、ユダヤ人街を踏破してみたいなぁ。

 

・・・ペール・ラシェーズ墓地(ちょっと前の話)・・・

いろんな著名人が眠る墓地が、数箇所あるパリでも、もっとも有名とされる、ペール・ラシェーズ墓地。
この日は、11月1日「TOUSSANT(全聖人の日)」。日本で言えば、お彼岸の日にあたり、フランス人も先祖のお墓にお参りをする。
んが、見て、この人だかり!
家族の人だけでなく、いいお天気になったこの日を選んで、お墓の散策・観光に来ている人が多いのだ。
中は犬は禁止だし、本物のお墓はあるしだけど、緑が美しく、ベンチもあり、公園そのもの。まぁ、怖がりの私にしたら、いくらそうは言っても、遊びに行こうとは思わないんだが(笑)。
だけど、ほんとに、人気の観光ルートらしく、園内案内の地図(10Fr)も販売されているほど。
日本と、お墓に対する感覚が、違うのだねぇ。
ショパン、ドラクロワ、バルザック、アングル、ラリック、数々の超有名人のいる場
所…だけど、死んじゃってる んじゃ、墓石みたって、ねぇ〜???

とにかく、「TOUSSANT」。お墓にお供えするお花は、こちらでも、菊!
スプレー菊が多いけど、日本の菊人形に使われるような、立派な菊もあるよ。色は、なんでも良いみたい。むしろ、白を買う人は、少数派。
だけど、鉢植えなんだなぁ〜。でっかいのを抱えて、みんなお墓に入っていきます。
おかげで、門前の花屋さんは、大繁盛。
ふと辺りを見回せば、このあたり、お墓関係のお店がやっぱり多い!墓石屋さんも、あります(笑)。

 

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