<夏のフランスSt-Malo旅行紀>

・・サン・マロってどこ?・・

星型をしたフランスの一番北西の部分、ブルターニュの北側の海沿いにある、昔からの小さな城塞都市。13世紀には海賊の町としてすでに知られ、ここからカナダを発見した船も出発した。モン・サン・ミッシェルへの足場として人気の土地。

SNCF「St-Malo」駅より徒歩15分ほどの城壁内が、いわゆる繁華街。
博物館・教会(パイプオルガンのコンサートがステキ)・小水族館・レストラン・土産物屋など見所もこの中。こじんまりとした、堅牢な石造りの、ソレでいてなぜだかかわいらしい町。城壁上はぐるりと散歩できる。
その外の海岸沿いに、カジノ・タラソプール・離島へのフェリーポートあり。
SNCF駅前や、城壁外のインフォメーション前から各種バスが出発しており、大水族館・モンサンミッシェル・その他地方都市へも観光に出かけられる。

          ・・海・・

このあたりの海は、満潮・干潮の差が激しいことで有名!
海岸沿いに、島ともいえぬ岩場がぽつぽつとあるが、干潮のときには、写真のように濡れずに歩いて探検に行ける。
たんのし〜いなっ♡
だけど、この写真の道も、満潮時には10mも水没してしまうというから恐ろしい!

「北の海は、寒いよ〜泳げないよ〜」と聞いていた。夏はフランス中で、一番涼しくなる地方なだけに、肌寒い上に、水は冷たい!だけど、しばらく続いた秋口並みの寒さにうって変わって、夏らしい暑さが戻り、水遊びが楽しめたの!
うぅ〜ん、日ごろの
行いのよいワタクシ達…神様も、よぅ、見てくれてはるわ〜ん♡


写真上;サン・マロ側から「iles de bes」を望む。写真右上;「iles de bes」から街を望む。

・・風物・・

ブルターニュは、山海の幸で有名。2年前のエリカ号の沈没で、ブルターニュの牡蠣はその名に傷が付いてしまったけど、やっぱり健在!街のレストランでは…という話は、次の項ですることにしましょ(笑)。
ブルターニュの潮風にさらされて強く育ち、塩を含んだ草を食べる、肉牛の味はすばらしい!と聞いたことがあるが、本当に、そこかしこの畑で、牛の放牧が行われている。なんと豚まで!びっくり!のんびりと、草をはむ姿を見ていると、食欲がわくぜ…うまそうなお肉ちゃんだこと(ーー;)。

サン・マロは、第2に世界大戦で、町中壊滅し、その後立て直された、石造りのがっしりした建物だけど、城壁外にある住宅は、写真左のような石と梁でアクセントをつけたような、かわいらしいおうちが多い。日本に帰ったら、こんなおうちに住みたい…って、あるわけないよね〜(爆)。

     ・・サン・マロの食べ物・・


 

 

 

 

 


海の幸で名高い、ブルターニュ!
もちろん頼むしかない!海の幸盛り合わせ。写真上は2人分。
翌朝たまたま、魚市場に通りかかり、びっくり。魚が新鮮なのは言うまでもないが、今が旬のカニのでかいこと!
大きすぎて片手では持てず、重すぎて、両手でも苦労するくらい。しかも、イキがよすぎて、はさみではさまれそうで怖い。キロ45Frは安いぜ!買いたかったけど、魚スープで我慢したわ(笑)。
パリでは、なんでも手に入るもんだと思っていたけど、コレにはやられた!
夫が、「こんないい魚が手に入るんやから、この町ですし屋やったら、流行るんちゃうん?」と。しかし、こんなとこまで来て、すし食べる人、いるかしらん?

また、この辺は酪農でも有名。
実際、バスに乗ってちょっと行くと、あちこちで牛を放し飼いしていたもん。

それで、バターを使った料理も多いのだけど、コレがまたバター好きにはこたえられないっ!
レストランで頼んだ写真右上「エイのムニエル・バターソースかけ」なんて、もう、ブルターニュの山海の幸が奏でるハーモニーに、舌も振るえる、っちゅうもんよ〜。うまい、うまい。
バタービスケットも、特産物ですわよ。
ガトーもおいしかった。写真右はバターを使ってなさそうだけど、オレンジムースのアイスクリーム。ごめん、一口食ってます(笑)。

言うまでもなく、クレープ屋さん、多し。
昔から、ブルターニュ・ノルマンディーあたりの土地は、やせて作物を収穫しにくいところ。そこで好んで栽培されたのが、そば。で、そば粉のクレープ。今回は食べるチャンスがなかったのだけど、私、大ファン。

・・モン・サン・ミッシェル・・

サン・マロから、ブルターニュの町並み(牧場ぶり?)を眺めながら、1時間半のバス紀行。
す〜っかり失念してたけど、ものすごく混雑してました。
街中は、実は裏道がこちょこちょたくさんあるのだけど、レストランや土産店が並び観光客が通る「Grand rue(幅3メートルくらい)」は、大渋滞!小股歩きでしか前に進めない状態!ひとよい〜。
おまけに、物価、高ッ!ブルターニュの焼き物のお皿が、サン・マロと比較で、50Frも!3箱パックのビスケットだって20Frも高いほど!うっかり気付かず、買ってしまったよ…とほほ…。

8世紀はじめ、大天使ミカエル写真右の啓示を受け、500年にわたって増改築を繰り返して、今の姿に。修道院・牢獄・城砦と、時代を反映してさまざまに活躍してきた。今は、ベネディクト派の巡礼地として名高い。
このあたりの激しい海流に飲まれ、孤島として有名だったけど、19世紀に直通道路ができてからは、泥がたまり、景観が損なわれつつある。というので、2007年をめどに、道路を壊し、新たに橋を作る計画があるとのこと。頑張れ〜!

なかは、岩山の上に建築物が、デコデコとたっている外観からは予想できない、緑のスペースがあったり、お墓があったりで、すばらしい景観も楽しめる。
各種礼拝堂、昔の修道院の施設などが有料で見学できるけど、こうして公開されているのなんて、ほんの20%ぐらいなものじゃない?というほど、入り組んだつくりで、閉鎖されている通路も多数。よくこんなの作ったよね。

噂の元祖オムレツの店「La Mere Poulardラ・メール・ポーラー(日本語表記難しい、むむむ)」行ったぜ!
だけど、ここって、かなりの高級店だったのね…知らずに、水道水なんて頼んで、ごめんなさいっ(爆)!一番安いメニュー(前菜+主菜+デザート)で190Fr。お子様メニュー90Fr。ア・ラ・カルトあり(オムレツだけで150Fr)。

ここは行った人それぞれ、賛否、両論。でも、私は、まぁまぁ気に入った!おいしかったよ!自家製スモークサーモンが添えてあるものを頼んだのだけど、ほかにきのこソテー・地元産ハム・ナチュラルと言うのも。
上にかかってるビールの泡みたいなの、泡立てまくった半熟卵!カットしたときに、こぼれ出たのを、上にかけてくれているの。
赤いスモッグのおじさんたちが、まるで音楽を奏でるようにリズミカル
に、卵を念入りに泡立て、バターを引いたフライパンに注いだら、かまどで数十秒焼く!それだけ!ふわふわオムレツの出来上がり!

店中に、この店を訪れた有名人のサインが、ずらり・・・日本の皇族の方のもあったよ。
ハエが、多数飛んでいたのが、かなり気になったけどね〜…高級店を気取るなら、何とかしてよぉ。

食事時にはかなり混みます。ので、山に登る前に予約しとくといいかも。

・・水族館・・

街からバスで20分。新しい大水族館へ。日本のように魚を見せるのではなく、アトラクションのような感じにまとめてあるが、いかんせん、魚の収集に熱意が認められないぜ!大げさに言えば、市場に並んでる魚ばっかり(笑)?!潜水艦に乗って海中散歩するというアトラクションや、3Dフィルムもあり、楽しめる。

・・列車の旅・・

車がない我が家の旅は、もっぱら公共交通機関のお世話になる。
今回は、SNCFのサイトにて、チケット予約・宅配してもらい、
行き;SNCFにてサン・マロ直行4時間半、2等車左写真
帰り;レンヌまでSNCF1時間、パリまでTGV2時間、両方とも2等車

とっても快適な電車の旅!各電車によって、コンパートメントだったり、普通の2列席の座席だったり、クーラーの有無etc違うけど、2等車で十分!行きも帰りも、一般の旅ラッシュと反対行きの流れだったのか、座席にも余裕ありで、子供たちに余分の席をたくさん取って、のびのびできた。

だけど、しょっちゅうストがあるフランス鉄道のこと、スケジュールのアクシデントあり!
今回も、前日のレンヌでの列車強盗、それとは別に車掌が暴漢に襲われ怪我をするという、事件続きに怒った駅員たちが、抗議のスト!その間引き運転で、なんと!我々の帰路の電車がキャンセルに!!
その上、2時間待って乗り込んだ電車で、無頼漢どもが窓からビンを投げたり、車掌に絡んだり、警察を呼ぶ騒ぎを起こし、さらに遅れる!
もともとレンヌでTGVへの乗り換え時間が10分しかないのに、どうなることかと思ったが、間に合った(遅れても待っていてくれるらしい)。

キャンセルされた列車のチケットは、振り替え便に無料で交換してくれるが、そのほかに保障なし!迷惑料で、半額ぐらい返せ〜!
…フランスの、社会事情を垣間見ることができる、列車の旅。お勧めです(笑)。

・・子供・・

Chichiがオムツも取れ、長時間歩いてくれるようになり、荷物がガタ減り!ボストンバックひとつでお出かけよ〜。オムツとバギーがないとこんなにらくだなんて!おまけに、昼寝時間もほとんど必要なくなり、その分じっくり観光に費やせたよ。子供たち、大きくなったのねぇ。

海では、潮溜まりをお風呂のようにして水遊び。小さなえび・カニ・貝を見つけておおはしゃぎ。
街中は、時間によって車両通行禁止になるので、食事時も、子供をその辺に放牧でき、ゆっくり大人のお・た・の・し・み♡
ゆったりとバカンスに来る人も多いようで、ペットも一緒に連れ歩く人多数。子供たち、大喜び!
またまた、皆に「かわいいっ♡」ともてはやされ、いっそう愛想を振りまく、お調子者の我が娘たちであった…。

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