3歳までの子育て

新生児・乳児のころはとにかく丈夫に育ってほしいの一心で
ほかのことを考える余裕もなくやってきたのではないでしょうか。

お子ちゃまもずいぶん大きくなってきましたね。
そろそろお外で砂遊びなんかでもさせてみますか。

*その他もっと詳しくお知りになりたい方・疑問点etcありましたら、お気軽に掲示板・メールにてお尋ねください。

育児施設

専業主婦でもストレスの多い昨今。
それでなくても、言葉・生活etcわけわかめなコトに囲まれ、ストレス膨らむパリ生活。
その上、近くに助け手となる人もいなくて、365日べったり子供と2人っきりでこもってなきゃならないなんて
ホント、パリ症候群まっしぐら状態(笑)!
上手にストレス発散して、健康にパリ生活を満喫したいですよね。

もちろんベビーシッターもあるけれど、何かの折にはちょっと預けられて
子供も同年代の友達と遊べて…という所があればいいと思いませんか?

幼稚園・小学校までの育児施設として以下のものがフランスにはあります。
Mimiは満2歳から、Chichiは5ヶ月から、地元の歩いて5分のところにあるHalte-Garderieにお世話になっています。

  • La Creche Collective(保育所)

  • La Creche Parentale(親保育所)

  • La Creche Familiale(家庭型保育所)

  • Le Mini-Creche

  • Les Halte-Garderies(託児所)

  • パリでは絶対数的にCreche系は共働き家庭優先→共働き家庭専用の施設となっているのが実情。
    働く女性が多いので、競争率がすこぶる高く、もしこれを希望するなら、直接最寄の区役所で聞くことを薦める。、妊娠がわかってすぐに探し始めなければいけない所もあれば、逆に競争激化を見越して、出産後しか予約を受け付けないところもあり、かなり地区によって入所申し込み方法・条件が違うので注意!
  • 専業主婦である私が利用したのは、託児所(Les Halte-Garderies;6歳未満児を対象に、非定期・短時間だけ子供を預けることが出来る)です。詳しくは、託児所体験談↓へどうぞ。
  • 満2歳になれば、幼稚園への入園が可能になります。Mimiの幼稚園報告へどうぞ。

託児所体験談Halte-Garderie

パリでは「3ヶ月から5歳未満児を対象に、非定期的かつ短時間だけ、親が子供を預ける施設。」と定義されています。
市や区の公認なのでしょうが、経営母体が様々なので、各託児所によって料金・時間帯・予約方法・申請方法などもさまざまです。
ここには、今まで聞き及んだホンの一例について挙げておきますが、
実際に希望される場合には、とにかく各託児所に問い合わせてみることが肝要です。

どこで探すか
最寄の区役所にて、託児所一覧表がもらえます。
イエローページに載っている託児所もあります。

申し込み時期
新規申し込みは夏休み明けの9月が一般的。
他に、随時受付のところ、3ヶ月毎に新規受付期間を設けるところ、問い合わせの上面接日時を決められるところetc、さまざまです。

入所条件
・満3ヶ月を過ぎていること。
・BCG接種済みのこと。
・12ヶ月を過ぎている幼児はRougeoleはしか(麻疹)、Rubeole風疹、Oreillonsおたふく風邪(流行性耳下腺炎)接種済のこと。

必要書類

申請場所
各託児所へ直接申し込む。

保育時間
これも各託児所によって様々。
大体早くて朝は8時半から、夕方は遅くても18時までという感じ。
その時間帯なら、いつでも何時間でも預けられるところもあれば、半日と勘定して、送迎時間が決められているところもある。
預ける日時の予約方法も様々。
入園のときに、「何曜日の何時」と決めてしまうところもあれば、毎回次の予約・次週の予約しか入れられなかったり。

諸費用
年会費と利用した日の保育料が必要。
保育料は、各家庭の所得税額・カテゴリーによって5・6段階に分けられており、安くて1時間12Fr〰、高くて1時間25Fr程度。

Chichiの託児所報告
我が家がもう2年近くお世話になっている託児所はこんな感じです。
時間帯
  • 月曜 9時から12時
  • 火・木曜 9時から12時または13時半から17時
          または11時半から17時または9時から17時
  • 金曜 1歳半以下の子供とその兄弟の日で、13時から17時
保育料
先述によって分類されており、
  • 安くて半日40Fr・一日Fr・11時半からFr(所得税免除者)
  • 高い方で半日65Fr・一日150Fr・11時半から95Fr
  • 兄弟も一緒に預ける場合はは一人+45Fr
  • 年会費は一家庭につき200Fr
持ち物
  • 着替え一式
  • 午前なら飲み物、午後なら飲み物とおやつ
  • オムツ3〰5枚
  • 昼をはさむ場合はお弁当持参
予約システム
  • 電話でまたは直接行って、来週の分までを予約可。
  • 申し込み時に満員でも当日空きがあれば繰り上げ登園可(笑)なので、とりあえず予約を入れて連絡待ち。
  • 定員は15〰20人。保母は4〰5人。
  • 入園申し込みは随時受け付け。
慣らし保育
  • 第1日目;ママとべったり半日を過ごす。
  • 第2日目;ママは自宅待機。子供は2時間託児所で過ごす。
  • 第3日目;ママは1時間後にTEL。問題がなければ子供は半日託児所で過ごす。
1日のスケジュール
  • 9時〰 子供たちの受け入れ、おもちゃで遊ぶ。
  • 10時〰 中庭で三輪車を乗り回したり、かけっこ
  • 10時半〰 各自飲み物を飲んで休憩・トイレタイム
  • 11時〰 お部屋で、絵本の読み聞かせ・歌・手遊び・ダンス
  • 11時半〰 午前だけの子供はブロックで遊びながらママを待つ。その他の子供は、お弁当。
  • 12時半〰 お昼寝
  • 13時半〰 午前のスケジュールが繰り返される。
  • 金曜日は、赤ちゃんが多いので、集団で何かするわけではなく、銘々で遊ばせるという感じ。

入園申し込み時の必要書類

  • 2ヶ所の電話連絡先(自宅と夫の職場)
  • カルネ・ド・サンテ(母子手帳・予防接種済確認のため)
  • アロカシオンファミリルの保険番号
  • セキュリテソシアル(フランスの社会保障)の保険番号
  • 両親の所得税支払いの書類
  • 両親の職場の住所
その他
  • 1日中預けられるのは2歳以上から。
  • 金曜日は1歳半以下の子供とその兄弟の日。
  • 施設はぼろいけど(笑)、保母さんがとても良い方ばかり。今までも何人か、たまたま日本人の子供が通っていたことがあり、わけのわかってない仏語の不自由な我々ママにも理解がありとても親切。日常生活の相談にも乗ってくれます。
  • キリスト教カトリック系の協会が母体です。
  • その他の休みは、バカンスカレンダーに準じる。


予防接種

フランスも日本と同じく集団接種はありませんので、近くの開業医などで個々に接種します。
日本のように接種スケジュールを母親が考えるまでも無く
大体の理想的な接種年齢が決められ
さらに、その時期が定められた無料の検診時期と重なっているので
Drの指示どうり通っていればいつのまにか接種されていた!
というシステマティックなものです。

おそれずに、とりあえず医者にかかりましょう!

フランスの予防接種(6歳以降も追加接種・任意予防接種があります)
月齢 接種の種類 備考
1ヶ月目 BCG 集団生活に入るまでに必需。
接種後3〰12ヵ月後には
ツベルクリン反応検査を。
2ヶ月目 Diphterieジフテリア、Tetanus破傷風、Coqueluche百日咳
Poliomyeliteポリオ、
Haemophilus Infuluenzae bインフルエンザ桿菌BワクチンHepatiteB型肝炎
第1回接種
3ヶ月目 Diphterieジフテリア、Tetanus破傷風、Coqueluche百日咳
Poliomyeliteポリオ、
Haemophilus Infuluenzae bインフルエンザ桿菌BワクチンHepatiteB型肝炎
第2回接種
4ヶ月目 Diphterieジフテリア、Tetanus破傷風、Coqueluche百日咳
Poliomyeliteポリオ、
Haemophilus Infuluenzae bインフルエンザ桿菌BワクチンHepatiteB型肝炎
第3回接種
12ヶ月目 Rougeoleはしか(麻疹)、Rubeole風疹
Oreillonsおたふく風邪(流行性耳下腺炎)
一般にRORと呼ばれている。
副症状が出やすく、7〰10日後に
発疹・発熱をみることが多い。
16〰18ヶ月目 Diphterieジフテリア、Tetanus破傷風、Coqueluche百日咳
Haemophilus Infuluenzae bインフルエンザ桿菌Bワクチン
Poliomyeliteポリオ、(以上第1回追加接種)
HepatiteB型肝炎(第4回接種)
 
6歳前 BCG 集団生活に入るまでに必需。
接種後3〰12ヵ月後には
ツベルクリン反応検査を。
  • これはCARNET DE SANTE(産後支給される母子手帳)に載っている、予防接種予定表です。この時期に受けると理想的という月齢が書いてあります。実際には接種時期にも幅がありますのでスケジュールが体調によりずれることもあるでしょうが問題ないです。

  • フランスにも定期予防接種(ぜひとも受けたほうがよい予防接種)と任意予防接種(どちらかというと受けたほうがよい予防接種)があります。
    具体的には以下のように分類されています。
    定期予防接種(Vaccinations Obligatoires);Diphterieジフテリア、Tetanus破傷風、Poliomyeliteポリオ、BCG
    任意予防接種(Vaccinations Recommandees);Coqueluche百日咳、Rougeoleはしか(麻疹)、Rubeole風疹
                                 Oreillonsおたふく風邪(流行性耳下腺炎)
                                 Haemophilus Infuluenzae bインフルエンザ桿菌Bワクチン                             HepatiteB型肝炎
    しかし、定期・任意の区別無くDrから指示があり、予定どうりすべて接種されるというのが大勢です。

  • 月齢がまだ小さくて、しばしば定期検診・予防接種の予定の入っている場合、前回の検診の折にDrから次回のワクチンのオーダーをもらい、それに従って持参するというパターンもあります。
    この時、薬局でワクチンを受け取るのにあらかじめ予約を入れておかなければならなかったり、また家庭での保存方式(常温か冷蔵庫保存)も重要となりますので気を付けて下さい。

  • 接種後、発熱などの副反応を見ることもありますが、接種後すぐに解熱剤を予防的に使え!と指示されたりしてビックりです。まぁ、我慢せず薬を使え、ということなのでしょう。

  • とにかく、薬局に処方箋を出してみれば、適切に対応してくれます。薬局にならつまらないことでもなぜだか相談しやすいものです。何でも、何度でも、言ってみましょう。

 

日本の予防接種(定期接種のみ記載。4歳以降も第2・3期接種が必要なワクチンもあります。)
ワクチンの種類 接種が
定められている年齢
理想的な
接種時期(モデル)
接種回数
3種混合初回接種
ジフテリア
破傷風・百日咳
生後3ヶ月以上89ヶ月まで 生後3ヶ月以上12ヶ月まで 3回
3〜8週間隔
3種混合追加接種
ジフテリア
破傷風・百日咳
初回接種後6ヶ月以上あけて 初回接種後
12ヶ月以上18ヶ月
1回
ポリオ 生後3ヶ月以上
89ヶ月まで
生後3ヶ月以上
18ヶ月まで
2回
麻疹(はしか) 生後12ヶ月以上
89ヶ月まで
生後12か月以上24か月まで 1回
風  し  ん 生後12か月以上
89か月まで
生後12か月以上
36か月まで
1回
ツベルクリン反応・BCG 生後47か月まで 生後3か月以上
12か月まで
1回
日本脳炎第1期 生後6ヶ月以上89ヶ月まで 3歳頃 2回
日本脳炎第2期 初回終了後1年後 4歳頃 1回
  • ひとつのモデルとして接種の時期をあげてみましたが、接種が定められている年齢はかなりの幅があります。もしこれを、まったく母親だけの判断で受けるとなれば、スケジュールを組むのは相当の難問だなぁ、と感じました。
  • 任意接種は、おたふく風邪・水疱瘡・B型肝炎・インフルエンザなどがあります。
  • 母子健康手帳にはさんである予防接種券があると無料で接種が受けられます。
  • 予防接種実施機関に定められた病院・医院で受けられるほか、各区保健部で一括して実施しているワクチンもあります。

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