・・起・・
夫婦2人で住みはじめた40uの大ステュディオ(ワンルームマンション)も、
でかい犬に子供と人口が増えるに従い
その狭さに我慢がならないようになってきた。
この程度の人口密度で住んでいる人は実際多い。
現に、全く同じ作りの下の部屋も犬は居ないものの子どもと夫婦で住んでいるし
これまた同じ作りのほかの部屋では、ママと小学生の子供2人の3人で暮らしている。
だから、我慢せなあかんというなら出来るけど、引越ししてみたいなぁ…
などと思い、うつらうつら毎日を過ごしていたある日
突然の大家さんの訃報!
大の親日家で、何を頼んでもすぐに快く対応してくれた、最高に良い仏人大家だった。
私達の住むアパートを相続したのは彼の女姉妹だったが
「相続税うんぬんの問題で物件を売りに出したい。
ついては、急がないので引越し先が見つかり次第出てほしい。」との事。
これで、とうとう重い腰をあげて、引越ししなければならなくなった、というわけ。
幸か、不幸か…。
11月も終わろうとする頃のお話。
・・承・・
な‐んにも覚悟していなかった我々は、まず邦字ミニコミ誌のアノンスをあたる事にする。
が、
引越しオフシーズン・クリスマス前にこれといった物件があるはずもなく
やはり、うつらうつらとした毎日。
「急がない」という新大家の言葉に甘えて気合が入らない。
アパート住みこみの管理人に
クリスマスプレゼントという名目の恒例の賄賂を渡すついでに
引越ししたいので、当アパートで2部屋以上の空きアパートがあれば教えてほしいと頼むと
「事情は聞いてるよ。大家の方からも頼まれてるから」との事。
大家万歳!
・・転・・
クリスマスも済み、今年も終わりだなぁ‐、と感慨にひたっていたある日、管理人が訪問。
「隣の棟に2室で50u5600Frの空きアパートがあるけど、どう?」
すぐさま見学に行く。
今のステュディオに、合わせて10uの玄関と台所がついたつくり。
+10uで、家賃が+600Frなら、まぁ良いだろうというところ。
すっかり気に入ったのだが、最終決定は夫と共に、という訳で翌朝再び訪れる。
夫「まぁ、ええんちゃう。引越しが楽や」
超合理的・現実家の夫の心も決まり、借りる事にする。
それにしても、賄賂は効くなぁ、タイミングが良かったぜ。
・・結・・
実は、この後数日で日本への一時帰国(里帰り)が決まっていた私。
新しいアパートの大家が、2月から入って欲しいとの事でおおさわぎに。
それって、フランスに戻って来て2日後に引越し強行って事!?
夫はパリにて一人お留守番なので、引越しの手続き・賃貸契約うんぬんは任せるとして
荷作りは一体、いつ、誰がするんだい?
まぁ、そんなこんなで、またまたいろんな人にごっつい世話になり、無事引越し終了。
と思ったら、2人目妊娠発覚…。
再び、人口密度増加。
広い家に引っ越した甲斐が無い〜(涙)!
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